AGA治療薬の種類「フィナロ」

男性にとってAGA「男性型脱毛症」は、もっとも気になる脱毛症といっても過言では無く、なぜなら現在約3人に1人が男性型脱毛症によって、抜け毛や薄毛を発症しているというデータもある程、この脱毛症は男性にとって身近だからです。

男性型脱毛症は、男性なら誰でも体内で作られている「テストステロン」という男性ホルモンが、ジヒドロテストステロンに変化する事で起こる脱毛症で、テストステロンからジヒドロテストステロンへと変わるのは、5αリアクターゼという酵素の働きによってと考えられています。

遺伝や体質などによって5αリアクターゼによって作られた、ジヒドロテストステロンは髪の毛根部分にある組織「毛乳頭」という部分の受容体と結びつき、毛乳頭の働き自体を阻害してヘアサイクルの周期を乱します。

ヘアサイクルとは髪が生えたり抜けたりを繰り返す周期の事で、成長期・退行期・休止期と3つの期間があり、成長期は毛根部分にある毛球が大きくなり、髪が太く長く成長する期間、退行期は毛球が小さくなり髪の成長がストップする期間、そして休止期は完全に活動が停止して髪が抜ける期間となっており、成長期は健康な毛根であれば約2年から6年程度、退行期は2週間程度、そして休止期は約3ヶ月から4か月程度続くのですが、男性型脱毛症を発症するとこの期間に乱れが生じてしまうのです。

男性型脱毛症となり毛乳頭の働きがジヒドロテストステロンによって阻害されると、成長期が極端に短くなる事が知られており、約半年から1年程度で成長途中の髪であっても抜けてしまいます。
髪が成長する期間が短い為、男性型脱毛症になると軟毛といって、髪が細くなり短くなる傾向にあり、また髪を作る機能が完全に停止してしまう、休止期の期間も男性型脱毛症によって長くなる為、髪が抜けやすくなるだけでなく、髪が生えにくくもなる為、薄毛はどんどん進行してしまいますし、何より放置していると症状は進みます。

最初は生え際や頭頂部といった、頭皮の局所的に脱毛が起こりますが、男性型脱毛症が進行すると脱毛範囲が広がってしまい、側頭部と後頭部以外に髪が生えてこなくなるかもしれません。
髪が抜けやすくなった、薄毛が気になるという場合、多くの方が育毛剤や発毛シャンプーを使ったり、頭皮マッサージなどでケアしますが、男性型脱毛症はジヒドロテストステロンという男性ホルモンが要因となり、起こっている脱毛症ですので、いくら外側からケアしても薄毛の進行を止める事はできませんが、皮膚科やメンズクリニックなどで受けられる薄毛治療によって、症状を改善する事が可能です。

医療機関で男性型脱毛症の治療法として、ポピュラーに処方されているのがフィナステリドという成分を配合した内服薬で、フィナロという種類の内服薬もフィナステリド製剤の1つと言われており、男性型脱毛症の治療に大きな効果を発揮します。

フィナロに含まれるフィナステリドは、男性ホルモンテストステロンを、ジヒドロテストステロンへと変えてしまう、5αリアクターゼという酵素の働きを阻害する作用があり、毛乳頭の働きを弱らせるジヒドロテストステロン自体を、作らせないようにする内服薬です。

1日1回服用するだけで男性型脱毛症治療の効果を得られるとして、多くの薄毛に悩む男性に支持されており、実際にフィナロをはじめとする、フィナステリド成分を配合した内服薬の服用を続けたところ、薄毛の進行がストップし髪も生えてきたという例は数多くあります。

男性型脱毛症は年齢を重ねた男性だけでなく、20代と若い世代の男性にも起こりうる脱毛症ですので、髪が薄くなったなと感じたら、医師に相談して早めに治療を始めてみてはいかがでしょう。

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